セレラインは噛み合わせを良好にする治療です。
噛み合わせが悪いと、食事中で食べ物をよく咀嚼(そしゃくといいます:食べ物を噛み砕き磨り潰す事)できず荒い状態で胃帳に流れ込みその結果消化器系に負担をかけます。
また噛み合わせが悪いと右側をよく使うまたは左側をよく使う等の偏った噛み合わせを引き起こし
その結果、顔の歪みを生じさせるなどの悪い影響を及ぼします。
更に医学論文の発表からは、お口の中にいる歯周病菌が心臓病・糖尿病・早期流産等全身の疾患の原因と指摘されています。
良好な噛み合わせ状態にし、磨きやすい整った歯並びにすることが体の健康にも重要なのです。
全ての歯は一生必要な大切な宝です。
(年を取って自分の歯で食事ができるかどうかは健康維持や日常の幸福感に多大に影響します)
歯並びを整えるために一生使う大切な歯を抜いて矯正治療をすることが当たり前のように行われています。
しかし、矯正治療においては絶対に歯を抜いてはいけません。
(但し、第3大臼歯、俗にいう親不知と言われる歯は原則抜かないといけません)
皆さんもご存じの通り、人の顔はその生涯において徐々に変化します。
人の顔の変化に対応して噛み合わせも変化します。
大切な歯を抜いてしまうとと長き生涯で起こる顔の変化に伴う噛み合わせの変化に
対応することができなくなります。
結果、噛み合わせが悪くなります。
その結果、異常な噛み合わせ由来の歯のトラブルが発生します。
(抜歯矯正を受けて噛み合わせが不調との訴えの患者さんを多数診てきました。)
皆さんは歯並びをきれいにしたい・歯並びがきれいになると良い噛み合わせになると
思われて歯列矯正治療を受診されますが、
単純に、「歯並びがきれい」=「良い噛み合わせ」とは言えません。
セレラインは、歯を抜かず、噛み合わせと顎関節バランスを整えることを主にした治療です。
もちろん歯並びも良くなります。
更にセレラインでの治療の結果、顔のバランスも整ってくることがほとんどの症例で認められました。
注)噛み合わせの異常や顎関節の異常は病気ですから、
医療費控除の対象になります。
矯正治療で噛み合わせを改善する事は、年齢を問わず大事です。
矯正用マウスピース「セレライン」は歯の移動、そして歯の周りの歯槽骨をも動かし本来あるべき口の中の大きさに戻すことを主眼に治療を行います。
そのため、歯の並ぶ場所が増加し、歯を抜かずに矯正治療が可能となりました。
ここがワイヤ矯正治療と全く違うところです。
子どもはもちろん、従来の方法では難しかった50代、60代の方まで確実に治すことができます。
歯を移動するときには痛みもほとんどなく、やさしく快適な矯正治療環境で治療する事ができます。